台風18号で東日本は大変なことになっています。被害に遭われた皆様の生活の一日も早い安定を、心よりお祈り申し上げます。

 さて、大阪市内はほとんど被害がなく、台風一過で夏の空気が一気に秋空に塗り替えられた心地です。
 産経事業本部も、8月末に夏祭りが終わったと思ったら、はや芸術の秋を迎えています。怒涛の展覧会ラッシュです。

 まず、9日に大阪歴史博物館(中央区・谷町4丁目)で開幕した特別展「海峡を渡る布」
 大航海時代以降、インドの更紗が東西へ伝播し、各地の染織技術に与えた影響を、貴重なコレクションでみつめかえすことのできる展覧会です。特に、インドネシアでインド更紗の影響下に作られた「印金更紗」などは一見の価値あり。

 12日からは、大阪市立美術館(天王寺区)で「伝説の洋画家たち 二科100年展」が開幕。
 近代の洋画壇で在野の立場から革新を担った「二科会」。草創期の有島生馬、石井柏亭や、関西にもゆかりのある佐伯祐三、小出楢重、国枝金三、また近代洋画史を彩る東郷青児、岸田劉生、岡本太郎といったビッグネームの作品まで、120点の作品が集まります。

有島生馬
有島生馬「鬼」 1914(大正3)年 東京都現代美術館蔵

 同じく12日には、神戸・六甲山上の屋外型アート展「六甲ミーツ・アート2015」も開幕します。
 こちらは好天の秋の日に、ピクニックがてら訪れたい展覧会。六甲山の自然や、オルゴールミュージアム、展望台などのオシャレな施設群が、現代アートで彩られます。
 たかし先輩が開幕日に山に登りますので、力の入ったレポートをお待ちください。

 続いて16日からは、大阪髙島屋(なんば)で「クレパス画名作展」が始まります。
 日本で開発され、クレヨンとパステルのいいとこどりをした画材「クレパス」。岡本太郎や山下清といった超有名人も、クレパスで作品を描いています。そんな名画コレクションを一挙公開。
 「大人のためのクレパス画教室」も9月20日、23日に開催します。こちらはすでに、問い合わせ殺到の超高倍率になりそうな予感・・・。

 お好みの展覧会で、芸術の秋を満喫してください。