警備本部には、警察、消防のほか、局長、局次長、総務部長、警備会社のスタッフ、そして自主整理担当のアナン事務総長と伊藤、ヨンエルンら総勢約30人が詰め、大きな地図を広げて、沿道の自主整理員の配置をチェックしている。
コース沿道の主要交差点には産経新聞社の編集総務(編集局長の次に偉い人)ら幹部数十人をクレーム班として配置している。これは、警察官やガードマンが、通行人やドライバーからの問い合わせやクレームを聞いていると、本来の沿道警備業務に支障が出るために考え出された大阪国際独自のシステムだ。
クレーム班員は、交通規制チラシなどを渡し迂回路などを説明するのだが、中には厳しいご意見をいただくこともある。この場合は、ひたすら「今しばらくお待ちください」とお願いするしかない。大変な任務である。クレーム班員は、他の自主整理員と違う帽子をかぶっており、ほとんどが産経新聞の新聞記者か広告マン。全社一丸イベントなのでできるシステムだ。今回も東京マラソンをはじめ、全国のマラソン大会のスタッフが視察に来られていたが、「ここまでやっているとは思わなかった」とおっしゃられる。
10時半になり、競技場前に開設したスノーワンダーランドがオープン。雪の広場は長蛇の列で、カニ汁や但馬牛ステーキの販売コーナーもにも人だかりができている。
まもなく大阪ハーフマラソンがスタートだ。