あと数時間で今年も終わり。
我々には本当に波乱万丈な1年でした。
詳細は省略しますが、
テレビの人間として、その渦中にいた人間として
来年こそはイイ話題で皆さんに注目して頂けるよう頑張りたいと思います。
さて、前回書けなかった「テレビの営業」について
年が変わる前に(笑)触れておきたいと思います。
皆さんがご覧になっているテレビも、最近ではいくつかのカテゴリーがあります。
判りやすいところで『NHK』と『民放』と言う違いがありますよね。
これに加えて放送形態が『地上波』『BS』『CS』と言う分け方が出来ます。
我々は『民放』の『地上波』で放送することを生業としています。
ご存知の通り『民放・地上波』放送は無料で見ることができますよね。
『NHK』は“受信料”としてお金を払わねばなりませんし、
『CS』=スカパーは視聴料を払って見ることが前提になっています。
(もちろん一部無料のチャンネルもありますが、必ず基本料は必要です)
『BS』も多くの民放BSは無料ですが、WOWOWなどは有料ですね。
なぜ『民放・地上波』は無料なのか。それは【広告】放送という形態を取っているからです。
広告主(=スポンサー)から【広告】=CMを出してもらい、
その料金で企業としての活動をまかなっています。
番組制作費・放送機器の購入、もちろん我々社員の人件費もここから出ています(苦笑)。
新聞や雑誌など他のマスコミ媒体は、購読料などの収入が別途ありますが、
民放テレビはその大部分を広告収入に頼っています。
その収入源を支えているのが我々『営業』の仕事です。
直接スポンサーに広告料を貰いに行くことは稀で、
D社やH社、A社などの「広告代理店」を介して広告を出して頂く営業活動をします。
『営業』にも代理店・スポンサーを何社か担当して交渉を行う“渉外(外勤)”の仕事と、
制作現場や全国の系列局などとインナーな交渉を行う“デスク(内勤)”の仕事に大別されます。
ワタシの場合は後者の“デスク”になるのですが、
『大阪国際女子マラソン』のようにスポンサードされたイベントなどでも
運営側(及び番組制作現場)とスポンサー・代理店との交渉・調整を行うことになるのです。
こういった形でテレビの営業もマラソンのお手伝いをすることになるのです。
大阪国際女子は『日東電工』と言う関西の優良企業を協賛に戴き、
こちらも関西の雄・『ダイハツ工業』『ミズノ』、
そして国際大会には欠かせない『シチズンホールディングス』に協力いただき
運営されています。
その他にも中継番組にご提供いただくスポンサーから頂戴する広告料もあわせ、
番組制作・大会運営が賄われています。
何か謀らずも“提灯”的な内容になってしまいましたが(苦笑)、
これから夜中に初詣に行かれるかたは、足元は明るくして気をつけましょう(何のこっちゃ)。
3が日が明けるまでは各局とも特番編成ばかりですよね。
それぞれの番組に大抵「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします」という
フレーズが冒頭にながれ、各社のロゴが露出しますが、
ヒマな時にでも「あぁ、あいつらの仕事はこういうことなんや」と思い出していただければ
ちょっと違った見方が出来ると思いますよ。
くれぐれも「あんなスポンサー入ってる!」とかはチェックしないで下さいね(笑)。
では、紅白でも見ましょうか(爆)。
皆さん、良いお年をお迎えください。