大阪国際女子マラソンの舞台裏

 産経新聞、サンケイスポーツ、関西テレビから集まった事務局関係者が裏話や感動秘話、普段の仕事や日常を綴ります。  事務局は毎年11月1日から1月31日まで、産経新聞大阪本社事業局内に開設されます。広報や渉外、警備、計測、式典、車両、交通、選手交渉、営業などの担当が在籍。このほか沿道整理員や審判員、ボランティア、警察官、ガードマン、沿道のみなさんなど多くの方々に支えられて大会を運営しています。 (旧ブログ http://marathon.iza.ne.jp/blog/)

2007年10月

大阪国際女子マラソン公式サイト→http://www.osaka-marathon.jp/

プレイバック①野口、坂本、千葉の戦い

 プロデューサーKです

 私は2003年大会から担当しています。野口みずきが優勝した大会で、彼女はこの優勝をきっかけに世界へと飛躍していきます。 ゴール後に、野口選手が一生懸命誰かに携帯電話をしている姿が今も脳裏に焼きついています。藤田監督とともにワコールを退社してからスポンサーが決まるまで大変な苦労があったからでしょう。携帯をなかなか離しません。藤田監督も、よほどうれしかったのでしょう。ミックスゾーン(報道エリア)で記者を相手に喋りまくり、時計をみたらもう4時前。「監督、そろそろパーティ会場行きのバスがでます」と私が話しかけるまで、延々と話し続けていました。

 ◆参考◆ 大阪国際優勝(世界選手権代表に)→世界選手権2位(アテネ五輪代表に)→アテネ五輪優勝

 2003年大会の2着は千葉真子、3着は初マラソンの坂本直子で、ゴール前600㍍で千葉が逆転。野口のほか、千葉、坂本も世界選手権に出場し、それぞれ3位、4位の好成績。この時も、千葉は40㌔すぎで坂本を抜き去り、銅メダルを獲得します。しかし、野口が千葉より先着したため、千葉の五輪代表内定は持ち越しとなりました。

 ◆参考◆ 世界選手権のメダリストで日本人1位の選手は五輪代表に内定(今回は土佐選手がこれに当てはまります)

 五輪代表選考会となった2004年大会では、千葉と坂本が三たび対決。さらに渋井陽子、弘山晴美、大南博美らが加わり大激戦に。高橋が東京国際(選考会)で2位に甘んじたことから、五輪代表の座を賭けた大会は、世間から大変注目を浴びました。

 レースは、ペースメーカーがおらず有力選手が牽制しあったことから、スローペースで展開。30㌔で坂本がスパートして独走、2位の千葉に2分以上の大差をつけて優勝し、五輪代表の座を得ました。ゴール前の芝生で、大型ビジョンを観ていると、隣にいた小出監督(当時、千葉を指導)に「千葉ちゃんはよく頑張ったけど、こういう星の下に生まれたんだなあ」と話しかけられたのを思い出します。

 ◆参考◆ アテネ五輪代表 野口みずき(世界選手権2位)、坂本直子(大阪国際女子優勝)、土佐礼子(名古屋国際女子優勝)、補欠・千葉真子(世界選手権3位、大阪国際女子2位)

駐車違反減少で睡眠時間増加

プロデューサーKです

駐停車禁止の罰則強化で、大阪の駐車違反がかなり減りました。減らないのはタクシーの客待ち渋滞。これをもっと取り締まってほしい!

駐車違反が減ったおかげで、事務局運営も少し軽減されました。大会数日前から深夜、コースにでかけて違法駐車車両に「車をどけてください」と、警察署と大会の連名による警告チラシを張り付けているのですが、違法駐車の激減でこの作業時間も短縮。おかげで寝る時間が増えました。体力自慢のI局次長とM浦は物足りないようですが(笑)

この作業は午後11時ごろから始めますが、途中、選手が走りやすいために道路の補修をしてくれる市建設局のみなさんや、沿道をチェックしてくれるパトカーに出合います

さまざまな場面で、多くの人たちに支えられて大会は運営されています

40歳目前 オッサンには激務のアシスタントディレクター稼業

 プロデューサーKです

 さあ今週は事務局開設です。私は今回で6回目。他の仕事をたくさん抱えながらの参戦で、心身ともに疲れ果てる3ヶ月間となります。

 ようやったなあという達成感もあるのですが、世間の目からみても、記者の目からみても、これはおかしいのではないかと思う、この世界独特のしきたりやきめごと、また旧態依然の運営方法を変えられなかったという反省もあります。

 また、何年も同じ人間がやり続けることの弊害が、自分で分からないところででているケースもあるでしょうから、ここらが引き際かなと考えています。最初は、すごく違う世界だなあと感じていたのですが、今は当たり前に思えるので、それだけどっぷり浸かっているのかなあとも。

 もちろん、どっぷり浸かって一生懸命やったと思うことの方が大きく、これだけのイベントを担当させてもらって大変ありがたく思っています。それだけに、そろそろ後輩に譲ってもと思うのですが、なかなか「俺にやわせろ」とは言ってくれません。

 小生も年末には40歳。プロデューサーとは名ばかりで、荷物運びやチラシ配りといった雑用があまりにも多く(まるで新人AD)、体力的にも…。そんな仕事ぶりを見てたら、やりたいと思うやつなんていませんよね(笑)

謝罪会見をみて

プロデューサーKです

きのう品川のホテルの部屋で亀田謝罪会見を見ていました

しかしワイドショーはエゲツナイですなあ。さんざん亀田一家を持ち上げといて、今度は集中攻撃ですか。あんなに偉そうに質問せんでええやろ

スポーツ新聞も反省です。とくにD社なんか、いつも亀田特集を組んでおべんちゃらを書いていましたよね

日本のマスコミは、事件が起きたら一斉に叩きますが、それなら事件が起こる前に何か指摘でもしたんかいとツッコミたくなります

マスコミで働く人間として、いろいろと反省し考えさせられた亀田会見でした

あと一つ、協栄ジムが無責任な気がしてならないのは私だけでしょうか?

あす、うちのメンバーが和歌浦ジャズマラソンでハーフのチラシまきをします。

そうなりましたか

プロデューサーKです

そりゃあ、大阪を走ってほしいと思いますが、名古屋さんだって同じですよね。五輪を目指す選手は全員走ってもらいたい…そんなこと無理に決まってますが。選手招聘担当ではないから、そんな無責任なことをいえるのでしょうけど

マラソンの場合、チーム事情(なるべく同じレースを走らせないとか、駅伝の日程とか)や体調などの問題もあって、とくに女子選手はギリギリまで出場レースが確定しません。エントリーしていても、体調がすぐれず出場をあきらめる選手も出てきます。けがはランナーにつきものですし。

だから毎年、いろいろお世話になるみなさんから「誰が出るの」と聞かれるのが一番困ります。

残る代表枠は2つ。選手のみなさんには、東京でも大阪でも名古屋でも、悔いの残らないレースをしてほしいと思います。われわれは、選手が練習でけがをしないことを願うだけです。





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