大阪国際女子マラソンの舞台裏

 産経新聞、サンケイスポーツ、関西テレビから集まった事務局関係者が裏話や感動秘話、普段の仕事や日常を綴ります。  事務局は毎年11月1日から1月31日まで、産経新聞大阪本社事業局内に開設されます。広報や渉外、警備、計測、式典、車両、交通、選手交渉、営業などの担当が在籍。このほか沿道整理員や審判員、ボランティア、警察官、ガードマン、沿道のみなさんなど多くの方々に支えられて大会を運営しています。 (旧ブログ http://marathon.iza.ne.jp/blog/)

大阪国際女子マラソン公式サイト→http://www.osaka-marathon.jp/

2時間26分



 プロデューサーKです


 アジア大会は、2006の大阪の好成績で出場切符を手に入れた小幡選手に金メダルを期待していたのですが、惜しくも銅メダルでした。


 ここで、 2008北京五輪の女子マラソン出場権(3人) が、どうなっているのかを、簡単に説明します。


 ◎2007世界陸上の3位入賞者で、日本人の最上位者

 ◎2007東京国際、2008大阪国際、2008名古屋国際の3大会から2人(世界陸上で該当者がない場合は3人)を選考


 ようするに、世界陸上(真夏)で権利を獲るか、選考レースに出て日本陸連の選考を待つかの選択となります。監督さんは他チームの選手の動向もうかがいながら、愛弟子の出場レースを決めていきます。

 
 また、2007世界陸上の出場権(5人)は、

 ◎2006アジア大会で優勝…該当なし

 ◎2006北海道(該当なし)、2006東京(該当なし)、2007大阪、2007名古屋の4つの選考レースで日本人トップかつ2時間26分以内

 ◎残りは、上記4つの大会から、日本陸連が選考

となっています。

 ちなみに、高橋尚子選手は、2006東京で2時間26分以内で優勝し、来夏の世界陸上で五輪出場権を獲る予定でした。また、野口みずき選手は、世界選手権には出場せず五輪代表の権利を獲る予定です。

 というわけで、2007大阪国際女子マラソンは、北京五輪につづくレースでもあります。日本人選手には、ぜひ2時間26分を切って、世界陸上内定第1号を狙っていただきたいと願っています。


カリブレショーンって?

 社会部から事務局に派遣されたI西です。先週の土曜日と日曜日に、プロデューサーKと福岡国際マラソンの視察に行ってきました。瀬古選手や宗兄弟、中山選手も走った歴史ある大会(今回で60回目)。陸上界の皇帝と呼ばれるハイレ・ゲブレシラシエが走るなど話題ももりだくさん。もちろんレース自体にも関心はありましたが、今回は違った角度から大会を見ることに重点を置きました。つまり、運営方法。大会を盛り上げるイベントやレセプション、レース中の沿道警備、プログラムの内容…などなど。大会を支える裏方の動きを参考にさせてもらおうと、意気込んで福岡に乗り込んだのであります。

 大会前日から福岡入り。まずは、自転車計測で必要なカリブレーションの見学に行きました。

カリブレーション?

 この言葉を知ってられる方は、なかなかのマラソン通ですね。マラソン事務局”初心者”の小生はもちろん知るはずもなく、最近ようやく理解した次第です。事務局先輩のK山くん(最年少)によれば、国際大会で使用されるコースは、そもそも国際陸連の認可が必要で、5年に一度、そのコースが実際に42・195㌔あるのかどうかを確認するために計測が課せられています。その際に、自転車を使うのですが、まず公道の直線道路で400㍍を自転車で走行して、自転車に搭載されている回転測定器の数値を測定します。これを2往復繰り返し、出た数値の平均を2・5倍して1㌔の回転数を算出するのです。つまりこれが自転車計測の基準値となるわけです。これがまさにカリブレーション!
 
 そして、当日は4台の自転車を使い、レース約3分前にコースを出発し、5㌔ごとに回転数を確認。4台すべてのデータを集計し、実際に42・195㌔あるのか確かめるわけです。

 む、む、む、む、む。みなさん理解できましたか。難しいですね。ちなみに福岡では、地元の中学生たち約20人がこのカリブレーションに参加。地面付近の温度なども数値に影響するため、緊張した表情で、スチール製のメジャーを手に、担当者の手伝いをしていました。中には、目をきらきらと輝かせながらも、鼻水をたらしている中学生の少年もいましたが、きびきびとした行動が非常に印象的でした。
 
 国際マラソンは、地元の人たちの協力がなくてなならない、と痛感させられた光景でした。正直いって、ちょっぴり感動してしまいました。


 それではみなさん。次回は、レセプションなどで驚いたことについて書きたいと思います。では新米事務局員の博多シリーズは今後も続きます。

 

 

市民ハーフマラソンは受付を終了しました

市民ハーフマラソンは、定員(先着3000人)を超える申込がありましたので、受付を終了させていただきます

ありがとうございました

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